目的

基盤(B)(一般)課題番号15H03493

研究課題名
「教科と内容構成新ビジョンの解明―米国・欧州STEM・リテラシー教育との比較より」
研究期間
平成27〜29年度
研究代表者
長洲南海男 筑波大学名誉教授

研究目的

平成24〜26年度の科学研究費補助金(基盤研究©)、研究課題番号24531219、「米国の革新的科学/技術・工学/数学教育の解明−日本の教育革新へのビジョン提言−」に関する研究成果に基づき、米国では一つは、連邦政府レベルにおける法的、行財政的支援により科学教育界においてSTEM(Science, Technology, Engineering,and Mathematics) 教育が活発になされているのではないかと想定されること。もう一方はこれら財政的援助を基に、教授、学習、評価も含めた所謂カリキュラム構成はLPs(Learning Progressions)によりなされ、その理論は認知、学習、発達等に関して、新しい理念、或いはそれまでの所謂アルファベットカリキュラム開発時代とは異なった捉え方により展開されていると捉えられ、パラダイムシフトがなされ、それ故、米国のSTEM教育はこれら両面からのアプローチがなされていると想定され、これらを米国のSTEM教育展開の二重モデルと捉えられるのではないかとの仮説が設定された。

そこで、研究の目的の第一は、この仮説としての米国におけるSTEM教育のこの二重モデルを検証、解明することである。特にLPsとは何かを特に人的関係より解明し、今後の科学、数学、技術科、言語などの教科教育における教授、学習、評価等における新しい捉え方であることを解明する。

第二の研究の目的は、英国、ドイツ、オランダ等の西欧各国において、この仮説としての米国のSTEM教育展開の二重モデルを基準に、相互合比較してこれら英国、ドイツ、オランダにおけるSTEM教育との比較検討を行い、これら3ヶ国におけるSTEM教育の特徴を明らかにする。

第三の研究の目的は、上述のこれらの目的と相互補完しながら、Literacy教育における新しい取り組みを解明する。

第四の研究の目的は、これらの成果を国内外の学会等で情報発信し、それらを基に科学教育、数学教育、技術科教育、Literacy教育を包含した日本の新時代に対応できる教科構成と内容構成新ビジョンを提言することである。

(長洲南海男 研究代表者)

タイトルとURLをコピーしました